こんにちは~いくらです。
前回の記事で
という疑問について考えてみました。
そこで今回は、さらに一歩進んで、
「1000万円を個人のNISAで運用した場合」と「マイクロ法人で運用した場合」
で、10年後・20年後にどれくらい差が出るのか、ざっくりシミュレーションしてみました。
これ、思った以上に差が出ました。
今回のシミュレーション条件
比較を分かりやすくするため、条件をかなりシンプルにしています。
– 初期資金:1,000万円
– 追加投資:なし
– 想定利回り:年5%
– 運用期間:10年・20年
– NISA:運用益非課税
– 法人:利益に対して仮に25%の税負担とする
– 法人:年間7万円の固定的な税負担も考慮
– 複利運用
※法人の税率は実際には所得の種類や法人の状況、地方税などによって変わります。今回は「法人化するとどのくらい差が出るのか」を見るための簡易モデルです。

まず個人NISAの場合
1000万円を年5%で運用する
10年後 約1,629万円
20年後 約2,653万円
になります。
元本1000万円なので
10年で約629万円の利益。
20年で約1,653万円の利益。
しかもNISAなら、この運用益が非課税。
これ、改めて見るとかなり強い。
次にマイクロ法人の場合
法人では、単純に「利益の15%だけ税金」とは考えません。
中小法人の法人税には年800万円以下の所得に15%の軽減税率がありますが、実際には法人住民税や法人事業税などもあります。
さらに、利益が出なくても法人住民税の均等割が発生します。
そこで今回は、かなりざっくり、
運用利益の25%を税金として支払い、さらに年間7万円の固定負担がある
というモデルにしました。
この条件で毎年運用を続けると……
10年後 約1,362万円
20年後 約1,885万円
という結果になりました。
10年後の比較
NISA 約1,629万円
法人 約1,362万円
差額 約267万円
10年で
約267万円の差。
1000万円という大きな元本だと、税金の差がかなり効いてきます。
20年後はさらに差が広がる
20年間運用すると……
20年後
NISA 約2,653万円
法人 約1,885万円
差額 約768万円
なんと
約768万円の差。
10年では267万円だった差が、20年では約768万円まで広がりました。
これが複利+税金の恐ろしさ……!

「法人のほうが税率低いんじゃないの?」と思っていた
最初は私も
「法人税って中小法人なら15%じゃん」
と思っていました。
でも実際には、法人税だけを見てはいけない。
法人住民税や法人事業税などもあるし、法人を維持するためのコストもあります。
さらに
NISAは運用益が非課税。
ここがめちゃくちゃ強い。
個人でNISAを使える状態なら
「法人に移したほうが税金が安い!」
とは簡単には言えないことが分かりました。
しかも法人にはNISAがない
これも大きなポイント。

個人なら、新NISAの非課税保有限度額は1,800万円。
今回の1000万円なら、全額をNISAの枠内で運用することができます。
一方、法人にはNISAがありません。
つまり
1000万円を長期運用するだけなら、個人NISAがかなり強い。
特に
「売らずに長期保有して複利で育てる」
という投資スタイルとは相性がいい。
じゃあマイクロ法人は意味がないの?
ここが今回の結論。
全然そんなことはない。
むしろ
「投資だけのために法人を作る」
のと
「事業をして、その法人の余剰資金を運用する」
のでは話が違うと思いました。
例えば
ブログ収入
↓
ケアマネとしての事業
↓
法人に利益が貯まる
↓
その余剰資金を法人で運用
という形。
こうなってくると、法人化を検討する意味が出てきます。
私ならどうする?
今の自分なら
1000万円をいきなり法人に移して運用するより、まず個人NISAを優先する。
そして
ブログや将来的なケアマネ事業を育てる。
事業規模が大きくなって
「そろそろ法人化したほうがいいかも?」
となった段階で
事業+法人+資産運用
をまとめて考える。
この順番のほうが自然かなと思いました。
今回分かったこと
1000万円という金額を見ると
「法人にして運用したほうが節税になるんじゃない?」
と思ってしまう。
でも、今回の簡易シミュレーションでは
10年後
NISA 約1,629万円
法人 約1,362万円
差 約267万円
20年後
NISA 約2,653万円
法人 約1,885万円
差 約768万円
という結果になりました。
もちろん法人の実際の税率や運用方法、経費、役員報酬、配当、売却タイミングなどによって結果は大きく変わります。
なので
「法人=節税」ではなく、「何のために法人を作るのか?」
が大事なんだと思います。

1000万円を持ったからこそ考えたい「お金の器」
1000万円を作るまでは
「何を買えば増える?」
ばかり考えていたけど
1000万円規模になってくると
「どの口座で持つ?」
「個人?法人?」
「NISA?特定口座?」
という「お金を入れる器」の問題も重要になってくる。
そして今回のシミュレーションでは、
長期投資なら、個人NISAの破壊力はかなり大きい
ということが分かりました。
ただし、これはあくまで「1000万円を投資するだけ」の比較。
もし
「事業で年間100万円・200万円・300万円の利益が出るようになったら?」
となると、法人化のメリット・デメリットはまた変わってくる。
次は
「ブログ+ケアマネ事業で利益が年間100万円、200万円、300万円になったら、個人事業主と法人どっちが有利?」
も計算してみたい。
お金って、増えてくると「投資先」だけじゃなくて「入れ物」まで考えないといけないのね。
資産形成、奥が深い……。

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