「よく禁煙できたね」と周りから言われる。
私には5歳下の弟がいて、彼は今も喫煙者だ。私もかつては吸っていたのだが、気づけば禁煙して約8年。今では人が吸っている姿を見ても羨ましくないし、タバコのニオイにも全く反応しなくなった。完全に「非喫煙者の脳」を取り戻した感覚がある。

ふと気になった。
「もし昔吸っていたタバコ代を、そのまま積立投資に回していたらどうなっていたのだろう?」
少しリアルに計算してみることにした。
タバコ代はいくら消えていたのか?
条件: 20歳から1日「半箱(10本)」を吸っていたと仮定
価格の推移: 1箱480円時代から現在の600円超への値上げを考慮(平均して1箱500円〜550円換算、1日あたり約260円)
1日260円と考えると大した額に思えないかもしれない。しかし、これを年間・生涯で換算すると恐ろしい数字になる。
1ヶ月のタバコ代: 約 7,800 円
1年間のタバコ代: 約 95,000 円
10年間のタバコ代: 約 950,000 円
もし20歳から60歳までの40年間吸い続けた場合、タバコ代だけで約380万円が煙となって消える計算だ。
S&P500で運用していたらどうなっていた?
では、この「毎月約7,800円」を喫煙せず、米国株インデックス(S&P500)にそのまま積み立てていたらどうなっていただろうか?
【試算条件】
毎月積立額:7,800円
運用期間:20年(20歳〜40歳)および 40年(20歳〜60歳)
想定年利:7%(S&P500の長期平均リターンを適用)

◆ 20年間積み立てた場合(40歳時点)
元本(タバコ代): 約187万円
運用成果: 約396万円(+約209万円の利益!)

◆ 40年間積み立てた場合(60歳時点)
元本(タバコ代): 約374万円
運用成果: 約1928万円(+約1,553万円の利益!)
ただ「タバコ代を浮かせた」だけなら約370万円の節約だが、複利の力を使えば老後資金2,000万円が作れていたという計算になる。1日たった半箱の煙が、将来の資産を丸々押し潰していたと思うとゾッとする。
禁煙は「お金」と「健康」への最強の投資
お金の試算以上に大きいのが「健康へのリターン」だ。
投資において「最大のリスク」は自分が病気で倒れ、運用期間を長く取れなくなること。タバコをやめることは、以下の大きなメリットをもたらしてくれる。
病気リスクの大幅減
ガン、心疾患、脳卒中のリスクが低下し、将来の医療費削減につながる。
時間の節約: 1本5分×10本=1日50分
年間で約300時間もの「タバコを吸う時間・探す時間」が浮く。
メンタルの安定
ニオイや吸い殻、禁煙スペースを探すストレスから完全に解放される。
健康寿命が延びれば、その分長く資産運用を続けることができ、人生を楽しむ時間も増える。
まとめ
禁煙は人生のリターンを最大化する
「タバコ代=毎日数百円の消費」ではなく、「将来の数百万円〜数千万円をドブに捨てる行為」だったと気づいた時、禁煙の価値は一気に高まる。
私自身、禁煙8年目を迎えて「吸いたい衝動」はゼロになった。
もし弟や周囲の人がいつか禁煙に挑戦したいと言ったら、根性論ではなく「禁煙すると、どれだけ資産と健康が増えるか」という投資の視点で話してあげたいと思う。
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